さくら

『おおかぜ』
あたらしいとしの
さくらがきた!
かきぞめに
かぞくなかよくとかいた
さくらがきた!
かぞくなかよくうつくしく。
としがあけた。
さくらはもう
おおきいから
なかないよ。
でも──
う、う、うえうえ、
なかないよ!
おそとでおおきなおとで
かぜがふいて
こわくてびっくりしたのがさくらだよ。
あそびにいけない──
おとがこわい──
みんなであそんだ
はねつきが
かぜにのってとばされてしまった。
ちょっとなきたい──
みんながかわいくきがえて
おしゃしんをとった
はれぎのままでは──
たぶん、とばされてしまう。
それにさむいから──
からだをこわしてしまう。
おそとでかぜがふく日は
さくらがなみだをこらえている。
そうしたら、みんなが
あったかいふくをだして
さくらのふくももってきて──
これは
おおそうじのときに
すぐとりだせるように
かたづけたふく!
まどをふいて
かたづけて、
おなかがすいてみんなでおもちをたべたから──
かぜがふいてさむい日も
さくらがなきそうになっても
みんなが、すぐにげんきになる。
これがわかっていて
おおそうじはあったんだ!
そうかもしれない!
さくらのかぞくは、かしこいな。
みはるおねえちゃんは、おおそうじでとりだしやすいところにしまった
あたたかいふくをおしゃれにきこんで
おしごとにでかけていった。
かしこくて
きれいで
あそんでくれて
おもしろいみはるおねえちゃんが
がんばっておしごとにいくと──
そうするとせかいは
すごいみはるおねえちゃんをみて
おどろいたり
よろこんだりするの。
あたらしいとしに──
さくらはかぞくなかよく
きっと、いつもわらってすごすのだ。
そういうとしがはじまるのです──