さくら

『ゆれるひみつの』
うすぎ!
あったかくて
あせかいて
きらきらまどぎわでも
どこまでもひろいすなばでも
さくらがよろこびで
とびはねる
そんなころ。
ごがつって
みんながうれしくなるよ。
よくあそんで──
おうちにかえったら
おやつをぺろりと
たべられるようになるし
そろそろ
かしわもちのころだからね!
あんこが
おだいどころでできあがり
おさらにならぶよ。
たべてもたべても
あんこで
おやつのじかんはいっぱい。
ぽかぽかで
なつものをだして
おしゃれもできるの。
こぼして
よごしても──
すぐかわくこのごろ!
でもね!
うすぎだと
ゆうがたに
かぜがふいたら
かるいふんわりスカートが
みんなみんな
まくれちゃう。
まだ──
はるのように
よくかぜがふくごがつ。
こまるね!
スカートのしたは
パンツだもの。
おねえちゃんたちも
きゃーって
かぜがふくとさけぶよ。
おとめのいちだいじ!
スカートがゆれる!
パンツは
あまりみせたくないのにね。
だけど
このごろはせんたくものもかわいて
パンツもいつもきれいだから
まあいいかな、
おでかけのときはきをつけて
ながいスカート。
そうしたら
きれいなパンツは
お兄ちゃんがみるだけだもの。
って
はるかおねえちゃんがいってたから
さくらも
そうかなあ──
そうかも!
みたいなかんじがしてきたよ。
さわやかにあせをながし
よくあそぶおんなのこの
スカートはゆれる。
こどもたちが
はしゃいでよぶから
お兄ちゃんは
いつもみつめていてね。
はるかおねえちゃんが
あそぶより
さくらがあそびによぶほうが
はやいかもしれないんだから!