さくら

『そのつぎ』
さくらは4さい。
きのうは
たのしいおまつりの日だ。
うたって
おかしをたべて
くらしたよ。
きょうは
たのしいおまつりの日の
つぎの日だ。
おへやはちらかり
おかしも、いっぺんに
たくさんたべたらだめ。
おまつりのつぎの日だからね。
あのね、お兄ちゃん。
こどもには
おかたづけがとくいなこどもと
とくいじゃないこどもがいるの。
こどもには
おかしをがまんするのがとくいなこどもと
とくいじゃないこどもがいるの。
さくらは、どっちかなあ?
とくいなこどもだといいけど──
あさとよるには
ごはんは、きのうののこりもの。
ごちそうがでたあとの日だから──
おやさいのかわを
じょうずにつかったり
にものにして、あたためなおしたりする。
それは、くふう。
ごちそうよりも、もしかしたらもっと──
おりょうりのうでまえが
かがやくおしごとだという。
さくらは、のこりものがすき!
おいしいんだもの。
ホタおねえちゃんのくふう。
はるかおねえちゃんのくふう。
だーいすき!
って、いったら
みんながおもしろがってわらうの。
なんでかな?
こどもには
のこりものがすきなこどもと──
のこりものがすきで
たべすぎてしまうこどもがいる。
さくらは、どっちかなあ?
お兄ちゃんは──さくらがどっちだったらうれしい?