さくら

『おなかがすくおばけ』
ハロウィンの日がやってくる。
ハロウィンがちかづくと
あのよからおばけが
おとずれて──
おかしをねだって
かえっていくというよ。
ハロウィンのおばけはかわいいね。
おなかがすいたり──
きれいなおかしでうれしかったり、
そういうことをするの。
そんなに
おもしろいおばけは──
いつでもいていいのにね。
こどもたちはおばけのふりをして、
おかしをねだるというよ。
きっと、こどもたちも
おなかをすかせたり
きれいなおかしでうれしかったりするよ。
もうすぐハロウィンなんて
どきどきするな──
さくら、うまくおばけのふりができるかな?
はやく
その日がこないと──
もう、シチューのなべはからになり
あまったブロッコリーだけがおさらにのっているので
すこし
さみしい──
えいようたっぷり
ブロッコリー
すききらいしないで
たべようね。
そうしたら、よいこだから
よいこはやがて
おばけのふりをしてハロウィンのかそうをしてもいいの。
ぐーぐー
おなかのおとがなる──
あれはおばけたちが
ちかづいているのか?
それとも──
こどもが
おかしをたべたくてまちきれないのか?
もうすぐホタおねえちゃんが、かそうをつくってくれるんだって。
おばけかこどもかわからないちいさないきものが
もうすぐここにも
やってくる──