海晴

『未知との』
今日もキミの前にあらわれる
お天気お姉さん一年目、
天使海晴。
時候の挨拶なら
知らないことはないと
言えたらいいな!
もうすぐ訪れるハロウィンに
みんなの質問に答えようよ。
どうして仮装するの?
どうしてカボチャなの?
どうしておなかがすくのかな?
どうしてパンツが落ちているの?
ところであの廊下の先で
観月ちゃんと遊んでいるキツネのお化けは
なにもの?
いい質問だね。
疑問を持った子供のところへ
誰よりも早く
お天気お姉さんが駆けつけて
答えよう!
仮装するのは
やってくるおばけを追い返すように。
カボチャなのは
むかしアメリカへ伝わった時に
たくさんとれたから。
おなかがすくのは
蛍ちゃんががんばってカボチャと格闘している
いいにおいがするから。
パンツが落ちているのは
私が片付けが得意じゃないせいね!
観月ちゃんと遊んでいるのは──
きっと仮装しているほかの子だと思うよ。
かわいいって聞くから
見てみたいな!
ふー、もう質問はない?
小さな妹たちと弟の
試験がなかったら──
本番で答えに困っていたかもしれないの。
どうして?
なぜ?
あれはなんだ?
どこからやってくるのだろう──
見るものすべてが
珍しくて
謎めいている。
その真実を解き明かすには
大変な苦労があるかもしれないけれど、
そんなこと考えてはいられないの。
だって不思議なことに
出会ってしまったのだから──
いいな、とても楽しそうね。
私もそんなふうに
毎日ワクワク発見しながら
知識を蓄えて行かなくては
このお天気お姉さんの厳しい競争に
取り残されてしまうかもしれないわ。
あれ、海晴ちゃんどうして?
どうして新しい歌を覚えたの?
小さな妹に着せてあげるその服はどこから?
弟はもう小さくないって本当?
背が高くなったのはなぜ?
運動がいいの?
みんなといる私が
楽しそうなのはどうして──
足が自然に踊るのはどうして?
家族を見つけて
抱きしめたいのはなんで?
おなかがすくのはなぜかな?
海晴は答えを知りたいそうよ。
この世界の、
目に映るものみんなが
これから出会う面白いものかもしれないと
予感がするんだって!