青空

『ふぁんたす』
なつのよるは
ひとあじちがう。
ろまんてぃっくで
ふぁんたすてぃっく。
はなびがすぐ
あがったり、
ほしがきらきら
みえたり──
おひるよりもすずしくて
すごしやすいので
まほうのようだと
みんながいう。
そんなにいいものだなんて
そら、しらなかった。
あまりにいいものだから
なんだかもっと
おもっていたより
いまみているより
いいものなのでは?
そんなきぶんが
ちょっとだけしてくるらしいのが
なつのよる──
すきなひとを
おもいながら
ほしをみていたら
むかえにきて
つれだしてくれそうなきがしない?
そらちゃんは、どうおもう?
うーん──
そらは、すぐねむくなるから
わからないな。
なつのよるを
あんまり、しらないな──
こどもがおおきくなると
みんながよろこぶのが
なつのよる。
たまに
あついじかんにかくれてにげていた
へんなしらないむしが
とんできたりすることもあるけど、
みんながよろこび
そらがはやく
もっとあそんでみたくなる
なつのよる。
きょうは、はなびがあがるかな?
おにいちゃんは、なつのよる──すき?
まだしらないそらに、おはなしをしておしえてね。