青空

『だれだ!』
おきゃく
それとも……
どろぼう!
ほたのとなりにいる
あれは
あたらしいおねえちゃん?
おすましをして
おくちを
ぎゅーっととじる。
おねえちゃんのおくちは
ひらかない
ひらかない
どうやってもいっしょうひらかない
こおりのおくち。
でも
にやっとする。
あしおとは──
ゆっくり
おとをたてない。
とんだり
はねたりする
ふといあしが!
のろのろうごいて
こっそり
そらのうしろにむかう。
そらちゃーん
だれだだれだ
うるさいです──
うしろから
むぎゅー!
おやすみのひの
おやつのおじかんは
ほた、しろいえぷろんであるく。
おはなもあんぱんまんもないえぷろんだよ。
あるのは
ちびぽけっと

うすいひらひら。
おとなしいおねえちゃんの
えぷろんはくろ。
くろいえぷろんのこがあるく。
おちゃをいれにきたり──
からのおさらをはこんだり
だれだれそらのおくちをつまみにきたりする。
そしてとってもいいことをする──
てづくりおかしをならべるの!
やったー!
そら、しらないおねえちゃんだいすき!
そらをつまむけどすき!
またきてね。
おなまえおしえてくれたの
ほたのでしの
ゆうなちゃんっていう。
そらのしってるゆうなとおなじなまえ。
ゆうなもねー
そらにおかしをわけてくれて
おいしいねーってたべるよ。
いまはねー、
いま……
どこ!
どこにいる!?
こんど
つれてくるの。
しらないゆうなは
おうちのゆうなのことをすきになる。
いちどであったら
そらとおなじになる。
だってね
おうちのゆうなは
おもしろいんだもーん。
みんなが
かわいいかわいい
なでるゆうな。
しらないゆうなも
なでてあげてね。
ゆうなはぜったいがははとか
すごいごえでわらう。
いいな、いいな!
こんどゆうなをみつけて
そらもなでる!