さくら

『おやすみの日』
あついねー。
きょうは、おやすみだ。
お兄ちゃんも
おうちにいるよ──
さくらは、お兄ちゃんと
かけっこをしたりごはんをたべたり
おはなしをしたいの──
でも、あつい日だから
へとへとにへばってしまう。
さくらがおやすみに
だらだらしてごろごろしている──
うええーん!
うわーん!
さくら、お兄ちゃんとあそびたいのにな。
へばってないで
お兄ちゃんの手をひっぱって
どこにでもいきたいのにな──
そうしたら、春風おねえちゃんが
やってきて
お兄ちゃんにあそんでほしくて
ないているさくらちゃん!
きもちがわかるよ!
って、言ってくれるの。
さくらちゃん!
そんなとき──どうすればいいかわかるよ!
おねえちゃんだからね。
って言うの。
すごい!
あのね、お兄ちゃん。
ちいさいこは、あつい日に
おうちでお兄ちゃんとおやすみをすごすとき──
れいぼうをうまくつかって
ごほんをいっしょによんだり
おままごとをしたり
ごはんをたべたりしたらいいんだよ!
おうちの中は
いいところだ──
お兄ちゃんといっしょにいられるのは
さくらのすむ
このおうちだけだ。
じゃあ──さくら、きょうはなかないで
おうちでお兄ちゃんとあそぼうっと。
かくれんぼもしたいな。
みつけてねって
さくらがいって、
もういいよって
さくらがいうの。
なんと、そうしたら
お兄ちゃんがさくらのことを
いっしょうけんめいにさがしにきてくれるあそび。
見つからないようにして──いっぱいあそぶの。
でも、れいぼうがとどかないおへやもあるから
だめかなあ?
さくら、見つからないようにしていても
そのうちさみしくなって
でてきちゃうから──
いいと思うんだけどな。