さくら

『あつあつ』
るんるんしているの。
きょう、とっても
あっついねえー!
やっぱり夏だからかな。
うん、
夏だからだな!
あつくてね、
まるいむぎわらおぼうしを
さくらがかぶって歩きだすと
よくそだったひまわりは大きすぎてこわいし
アイスがとけてさくらのすきなふくをよごすの……
ぐすぐす……
泣いてかえってきたの。
なみだとはなみずと
あせでべとべと!
おふろにいれてもらってね、
そしたらね、
うちわをもらって
みんなで汗をかわかすでしょう?
ゆあがりのこども、すずしすぎるとかぜをひく。
おなかがでているとかぜをひく。
せんぷうきのまえはだめ!
ひかげで
ゆっくりあおぐのよ。
ゆあがり、みんなでふーっていうでしょう。
うちわをもって。
ユキおねえちゃんも
ふぶきおねえちゃんも
しずかな子だって、ゆうなおねえちゃんみたいなうるさい子とおんなじで
いいお湯でしたってよろこぶの。
さくらもいっしょに
すずすず
ぱたぱた
そよかぜはたまにふく。
すずむよ。
ふぶきおねえちゃんのしっているすずしいばしょ。
あついの
にがてなおねえちゃん!
だから
すずしいところをさがして
さくらといっしょにすずんでくれるおねえちゃん。
つれていってね。
ゆあがりのばしょ。
おふろのあとでうちわでふーっていってる子だらけ。
なつやすみのどまんなか
そんなにうるさくないところ。
あつくないひかげは
いいところ!
さくらもさがす!
あついのにがてだから
おねえちゃんくらいりっぱになって
さがす!
だから
おちついてほんをよみたい
ふぶきおねえちゃんをおいかけていくさくら!
どうやっておとなになるのかな?
あたまがいいひみつはなんだろうな?
ご本がすてき?
さくらもふぶきおねえちゃんのご本をかしてもらって
ゆっくりよむよ。
かりてきたのは
やさしい
すうがく!
あおいほん。
お兄ちゃんもよみましょ。
これ、なんでも書いてあるんだって。
そうたいせいりろんも
かいせつしているよ。
お兄ちゃん、しっている?
さくら、ぜんぜんしらないの。
だからこれからはじめましょ。
ふぶきおねえちゃんと
さくらの
やさしいお兄ちゃん。
あおいろのほんはすきですか?
さくらはお兄ちゃんがすきで
お兄ちゃんがいる
なつやすみがすき。
あつくても……
泣いちゃってもすき!
いっしょに読んで
いいことたくさん
さくらにおしえてくださいな!