さくら

『おこしください』
これは
しょうたいじょう。
おへやにおまねきしたい人へ
おてがみをだすと──
きてくれるかもしれないし
ことわられるかもしれない。
しゅん──
ことわられたら、かなしいな。
そういうおてがみ。
お兄ちゃんへ。
さくらとみんなのおへやに
あそびにきてください。
きっと、たのしいの。
子グマのミーチカちゃん。
おふとんにあそびにきてください。
あー、あったかい!
ぽっかぽか。
ねないこを
つかまえる
おばけさん。
さくらがねむれないのは
わるいこだからじゃなくて
おばけがこわいからなの──
こないでください。
いろんなしょうたいじょうを
たくさんだして──
サンタさんも
しちふくじんのたからぶねも
ようちえんのせんせいも
さくらがよべば
あそびに
やってきて
とってもたのしいよ。
そんなおはなしをきいたの。
でも、しょうたいじょうは
ひづけと
じかんをきめてごしょうたい。
さくら──
いますぐ
きてほしいのに!
お兄ちゃんのてをつかまえて
おへやに
あそびにきてほしいのに。
だから、さくらは
あんまり
しょうたいじょうはつかわないこどもなの。
おみやげも
まちあわせも
あんまりいらないから──
さくらのところへきてくださいってよぶよ。
おおごえでよばなきゃ!
おーにーいー
ちゃん!
まってるね。
これは、しょうたいじょうだったカード。
お兄ちゃんがきてくれたときにみせて、
いらなかったねって
じょうだんをいうの!