さくら

『うんとこしょ』
よいしょ、
よいしょ、
おにわのかだんは
とてもおおきい。
くさむしりをして──
あなほって──
たねをまくのも
みんなでちからをあわせるの。
たのしいね。
あとは
みずをはこぶばっかりの
ところだ!
──ううっ。
くっすん。
さくら、じょうろで
おみずをはこぶと
よくこぼすの。
あんまりたくさん
みずをいれるから。
ちっちゃいのに。
ちからをこめて
じょうろをひきずり──
ころがすの。
みずたまりができるの──
おみずをまくのは
そこじゃないのに。
かなしくなっちゃう。
でも、ちっちゃいさくらが
もてるだけの
おみずをはこんでいると
おわらないし
おじゃまだし
みんなのあしもとを
ちょろちょろしているでしょう?
おみずはどうしておもたいの?
さくらはどうして──ちいさいの?
ううん、しかたない!
もてるだけのおみずを
はこぶことから!
かだんは──
ほどよくしめったかな?
かだんをまもる
こさめおねえちゃんに、
さくらのみずまきをみてもらおう。
そうしていると、さくらは
あせびっしょりなの!
のどがかわいたな!
かだんの
たねより──
おみずがひつような
ちいちゃいさくらなの。
あたたかいひざし、
よいうんどう。
からだにいいことばかりで
さくらも
おおきくなりますように──