青空

『みずまき』
えーいっ
じゃぐちにつないだ
ホースのさきをもったこどもが
おにわをはしからはしまで
どこまでも──
すばやくかけまわる。
たねからめがでるのは
おみずをあげる
おそらがいるから。
おそらがあめを
あげないから
おそらのしたの
そらがあげないと
おはなのめは
でないの。
かだんのほうで
シャベルをもったみんなが
そらちゃんこっちだよって
まっている。
やさしくおみずをあげてね、
つちをかぶせた
ちいさなたねに──
こどもはおみずをはこぶの。
あつーいひは
おとなもこどももねこも
のどがかわくからね。
どんどんものほしざおにはこばれていく、
ぬれたせんたくもの。
りっかみたいに
のどがかわいておみずにとびこんだでしょう。
のむならジュースがいいなって
ぜいたくをいいながら
みずぎのこどもたちは
おおよろこびのプールへ。
せんたくものは
せっかちだから
ぬれねずみで
みんながものほしざおにかけるよ。
よいこたちは
あわてない。
あつくなったら──
なつがきたら
そらはこんどは
プールにおみずをはこぼうね。
みんながまってる
わいわいこえがするほうへ
ホースをつかんで
どこまでもはしるよ。
おみずをあげた
かだん、
たねがめをだしたら
またおおさわぎをするの。
おにいちゃんと
おねえちゃんたちのいるところ──
そらはたのしいおおごえをききつけるよ、
すぐわかるよ。
そうしたらなんと、
おふとんからも
きのかげからも
おはなのはちをおいかけていても
どこにいてもとびはねて──
おそらよりはやく
おうちでいちばんに
みんながおおごえでよろこぶ
おみずをかけてあげるね。
きょうよりいっぱい
はこべる!