さくら

『おねむ』
ううーん
ふにゃふにゃ──
あーちゃんが、きょうは
おなかいっぱいで
すやすやねむるよ。
おやつをたべ、
あーちゃんと
よくあそんださくらは
とうとう──
あかちゃんのように
おねむなの。
あーちゃんが
かわいいおかおをして、
さくらはむちゅうに
なっていたので──
おねえちゃんたちは
おやつのあとかたづけや
ぐんぐんのびるかだんのざっそうの
くさむしりや、
おひるねにいったよ。
もうすぐ
おやすみがあるから
みんな、じゅんびでいそがしい。
きょうも、
あたたかいひなたで
のんびりするさくら、
もう──
はんぶん、ねむりかけているよう。
もっとあそんでいたいのに──
はるのようきが
あかちゃんみたいに
さくらをねむりによわくしてしまう。
ほら、はるかおねえちゃんもおねむだよ。
うとうとしている
さくらのおとなり──
でも、はるかおねえちゃんも
いそがしいから──
れんきゅうのおやすみは
よふかしをするかもしれないって。
さくらも
よふかしをできたらいいのに──
あかちゃんみたいにねむらないで
あそんでいられたらいいのにな。
おとなりでねいきが
きこえて──
あちらでは、おやすみのじゅんびの
こえがする。
さくらはおやすみに
ねむらないで
よふかしで
あそぶことができるかな?
おやすみのひも、
あかちゃんみたいなさくらなのか
どうなのか
まだわからない──