さくら

『さくらのすきなおひざ』
だれかの
おひざを
とおくにさがす──
あ!
こたつにはいって
みかんをたべる
あのせなかは──
だれだろな?
さくらはいますぐ
はしっていって、
ころがって
おひざにのりたい──
とてものりたい!
あひざは
あったかくて
たのしくて、
とってもすてき。
こたつにすわるひとをみつけたら
にげないうちに、
おひざをねらう!
いいな──
さくらの
とくべつなおたのしみだな。
おひざには
ゆめがあるの。
みんな、あんまり
そういわないけど──
さくらは
しっている!
でも、おひざも
いろいろあって──
りっかちゃんみたいに
よくうごくおひざ!
ゆうなちゃんみたいに
まだちっちゃいおひざ!
そんなおひざは
いっしょにあそぶと、
さくらが
まるでおもちゃみたいにあそばれるよ。
どのおひざが
とってもいいの?
さくら──しりたいな。
おおきくなって
おもたくなって
おひざにも
のれなくなるまえに、
はやく、はやく
みつけてね。
さくらちゃん、しらべてね。
だれもしらない
おしえてくれない
おひざのひみつを
いますぐに──
さくらは、おひざがいいものだと
いまはそれだけ
きがついた。
みかんをたべているせなかへ──
すばらしい、いいものへ。
はしっていくよ。
いま、さくらがゆく!