『寄り道』
そう、
その通り──
あなたも気付いていると思うけれど、
今大事なこと。
それは、
鉄道趣味に関係する
コロナの影響!
もちろん今は
みんなが気を付けるしか
できることはないのだけど──
それでも、まさか
これほどとは──
夏休みのお楽しみの
スタンプラリーだって
今年も去年も
ほとんどなく──
線路の近い喫茶店
おこづかいをはたいて
たまのぜいたくにおいしいものを頼んで
通り過ぎる電車を眺めるのだって
もう、叶わなくなった。
長時間の滞在を
お断りするのは仕方ないけど、
休業中のお店も多くて
中には閉店してしまったところまで……
こんなふうに
ほんのちょっとしたきっかけで
特別な場所に出会う──
それは、なくなってしまえば
もう取り戻せない
文化かもしれないのに!
ああ、悲しい。
広い公園も
人が多くなるとあまり長居はできない。
それに何より
駅は人が多いから
夏休みの間は
行っちゃいけませんって!
わかるけど──
確かに、そうなんだけど──
私にはどうしたらいいのか
なんにもちっともわからない。
枕に顔をおしつけてふてくされるだけ──
ああ、趣味に生きる人生って
ままならない。
こんなに悲しいのに
宿題は毎日進めないといけないんだから。
今日も、夏休みの絵日記には
涙で綴られる悲しみの文字──
貴重な子供時代の夏休みを
どう過ごすべきか
悩んでいるのって──世界に私だけじゃないはずなのに
気持ちはとても孤独だわ──