氷柱

『帰宅時間』
たっ
だいまー!
ふう──
ふう──
──
想像もしていなかった予定を
急に組み込まれ
いくら下僕の見本となるにふさわしい
ご主人様としても
ちょっとはこたえるとも言える感じね。
というか、
つ、
つかれた……
今回ばかりは海晴姉様を見直したわ。
失敗してもやることだけは
やらないといけない、
ちょっとかんでも引きずらない、
人前に立つって大変ね……
初めての経験としては
とりあえず……
ママからはお疲れさまということで
飴をもらって帰ってきたけど
食べてる余裕もないので
これは待ってたみんなにお詫びとして分けてあげて。
そっちは下僕のほうに任せるわ……
私はもう……
ベッドまでたどり着けるかの勝負……
話は明日ね……
お、おや……すみ……
なさい……
下僕も遊んで欲しがってるに
決まってるのは
知ってるから
明日はちゃんと家にいるのよ……
また明日ね……