さくら

『かふんでくしゅくしゅ』
かふんしょう。
なみだでうるうるして
おはながずるずるして
ぽーっといろっぽいのは
かふんのしわざ。
みはるおねえちゃんのおともだちが
マスクをしてやってきて
おはなをかんでいたよ。
しゅんしゅん
くしゅん。
めぐすりをさして
へいきです
っていってたけど
へいきじゃなかったよ。
かふんってこわいね。
あくまのよう。
おそろしいね……
おはなのたねがとんでいるの。
ちいさいちいさい
めにみえないあかちゃん。
ちいさすぎる!
こまるでしょ!
それは
おはなにはいったら
くしゃみがでますよ。
おうちのこは
まだかふんしょうは、へいき。
だけど
かふんは、どこにでもあるから
かふんしょうになったら
おねえちゃんにいいましょう。
こわいこわい
おそとはこわい。
かふんがとんで
さくらがないちゃう。
おはなでちゃう……
だからさくらは
お兄ちゃんにくっついて
かふんがきても
まもってもらうの。
はるものセーターに
ぎゅーっ。
やわらかいな。
もう、
もこもこかさばっていないな。
だから
はるになったから
ちょっとくらいさくらがしがみついても
へいきなの。
そうしたら、はるかおねえちゃんが
まあまあ
はたらきもののおうじさまのふくにも
かふんがついているかもしれないよ!
ぬいで
くださいな。
あらわせてね。
さくらちゃんが
かふんにおそわれるまえに。
うっ
うえーん!
さくら
こわいかふんがいたらまけます。
おせんたく、
おてつだい
もっとじょうずになる!
おやくにたちます。
せかいいち
かふんによわい
おはなをだすなきむしさくらだから
これからずぐに
せかいいちおせんたくがじょうずになるといいの。
かぞくみんなを
かふんからまもります。
がんばるぞ!
かふんとたたかい
まけたり
あらったり
おはながあんまりでなくて
げんきだと
よろこんだり
するよ。