青空

『おつきみ』
おつきみは
まだかな?
きょうかな、あしたかな?
つきがまるくなると
みんながよろこび
おどってうたい
おいしいものを
おなかいっぱいにたべるという。
そんな!
まさか
つきがまるいだけで!?
それだけじゃないよ。
おつきさまが
きれいだし
おだんごはおいしい。
おやまにのぼって
いちばんたかいおやまのうえで
おつきさまをみるの。
いったいどれほど
まるいことだろう。
どれだけかがやいていることだろう。
そんないいこと
ぜんぶがあるのは
おつきみのひが
くるからだ。
まだかなあ?
すすきのほが
やってきて
おうちのかびんをいっぱいにするのも
まだだから──
おつきさまがまるくなるのも
まだにちがいない。
どんなものより
なによりいちばんひかって
みんなのうえでかがやくのも
まだにちがいない。
つきがでるじかんになると
みんなでながめて
まだかなあ、
まっている。
おにいちゃん!
おつきさまが
あるひ、そらのみているおそらで
とつぜんまるくなったら
やったーってとびはねて
おにいちゃんにいちばんに
おしえてあげる!
きれいだといいねえ。