さくら

『さくらのくまさん』
くまさんがくる!
くまさんは
どこにいる?
おやまのくまさんは
はちみつをさがして
もりのなか。
かわのくまさんは
おさかなとり。
おうちの
くまさんは──
さくらのおとなりが
だーいすきなの!
おひざにも
のってくる。
おちゃとおやつの
おじかんに
くまさんとならんで
そのとき、きいたおはなしによると──
むかしから
ひゃくねん
にひゃくねん
だいじにされたくまさんには
たましいが
やどるという!
もう
ひゃくねんもまえから
おうちのこどもをまもってきた
くまさん。
みはるおねえちゃんも
こさめおねえちゃんも
みーんな
くまさんとなかよし。
ママやおばあちゃんや
ひいおばあちゃんのころから
こどもたちは
くまさんと
お兄ちゃんがだいすきで
いっしょにいたのよ。
そうしたら
みはるおねえちゃんは
あら
なつかしい!
じゅうねんくらいまえ
きたこよ!
わたしがさくらちゃんくらいのとしだったよ。
なんだって。
ひゃくねんまえからじゃ
なかった……
さくらのすきな
くまさんは
おうちのみんなをみまもって
だいたいじゅうねん。
にじちゃんも、そらちゃんも
あーちゃんも
そのまたさきにうまれてくる
ちいさいこどもも──
くまさんと
お兄ちゃんがなかよしで
いつもいっしょなの。
おうちのくまさんは
きょうもこどものおひざのうえ。
さくらがうまれるまえから
ずっといっしょの
よいこだよって──
うまれてくるみんなのこどもに
おしえてあげるね。