虹子

『おでかけは』
おそとから、
みはるちゃんの
こえがする。
おにわをはしろうって
よんでいるの。
からだをきたえて
よいこになろうよ!
おとなはなんと
スタイルまで
よくなってしまうのだそうよ。
いいなあ。
おにわであそぶと
よいことばっかりがあるよ。
おへやのほうからは──
りっかちゃんのこえがする。
また、おやつが
みつかったの。
そうしたら
こどもたちがあつまる。
おいしいものが
あるところは
いつもかならず
たのしいところ。
なにがあろうとも、
たとえ
さむいふゆでも──
そんなこと
こどもは
ちゃんとわかっている。
あっちにいくこどもと
こっちにいくこどもで
おしあいへしあい
ぶつかっている。
おにいちゃんは
どちらへゆくの?
かっこよく
うんどうがとくいなら
おにわへ。
おやつがすきなら
おうちのなかだよ!
にじこ、おにいちゃんと
いっしょにいきたいと
しっているこども──
おにいちゃんがいるおうちの
こどもだから
いちばんたのしいことを
おしえてもらえるの。
いいでしょう。