青空

『まなつ』
わあ!
あついひだ!
あついひは、そらが
おにわへあそびにいくよ。
おぼうしをかぶって
はしっていくよ。
あせびっしょりになって
かえってくるよ。
あついひは
だいたいそうなるよ!
おそとにいって──
あたらしいあそびを
みつけたり、
しらないむしを
つかまえたりする。
あついひでなければ
できないことだ!
だから、そらは
はしるよ。
あたらしいあそびはどこだ?
はっぱのうらか?
ひかげか?
ころんだときに
ころがっていく
おぼうしか?
そらはしらない。
でも、どこかに
あることだけは
しっている。
あーっ!
あついひに
りっか
みはるも
おにわへいくよ。
あたらしいあそびと
しらないむしが
みつかるのを
しっているからだ!
どこかにあるからだ!
でも
どこにあるか
しらないからだ!
りっかもみはるも
みんなも
あせをかいてもどってくるよ。
そうしたら
いちばんあせをかいて
もどるのはそらだよ!
ぐしょぐしょ
ぼたぼただよ!
なにがあったか
みんながきくよ。
そらちゃん、どうしたの!?
しらないの?
はっぱのうらにも
みつからなかった?
じゃあ、そらが
おしえてあげるの!