スーパーカー
いつだって楽しいのは
家族といる時間。
今日は小さな妹たちとお絵描きをする時間が
多かったな──
お絵描きはいいものです。
みんなの興味あるものが
すぐにわかっちゃう。
たとえ手が届かない高嶺の花でも
描くのが上手じゃなくても
お絵描きの時間には何も気にしない。
おなかがいっぱいで食べ切れなくても関係なく
ケーキの上にはいちごが乗って
いちごの上には子供が乗る。
体より大きなフォークを抱えているけれど
それでも食べきれないですね!
冷凍するのも大変そう。
星や月がケーキの周りに広がることもあるし──
これは星や月を先に描いたのが原因なのかもしれません。
星を渡る宇宙船──
空飛ぶほうきや電車や
お兄ちゃんに、てんとう虫。
蹴り上げたサッカーボール。
きらびやかな素敵なドレスと
海晴お姉ちゃんが今朝の天気予報で着ていたシックなスカート。
絵の中では小さい子たちと海晴お姉ちゃんでおそろいです。
これは現実でも蛍の力で何とかなりそうですね。
それからなぜか夜空を飛んでいく
タイヤのついた車。
ロケット燃料にもワープ航法にも頼らずに
ハンドルを頼りに駆けていく
身近で現実的な動力の自動車です。
車の人気の理由は
どうも三つくらいに分かれるらしく──
ひとつめは誰かに運転してもらって遠くへ行くため。
ふたつめは自分が運転席に座って
誰かを乗せておでかけに誘うため。
みっつめは
好きな人と並んで座って
どこか二人きりの場所に向かうためだと思うの。
かっこいいのもかわいいのもいい感じに個性的で
女の子が多い家でも
決して需要がなくならない人気者。
今のわが家の流行は
丸くてかわいらしいデザインかな。
みんなを運んでくれる力自慢も
子供たちが描くとこんなふう。
落書き帳に跳ねているのを見ていると
これなら蛍でも友達になれそうな愛らしさですね。
蛍のお弁当を運んで星までつれて行ってくれる子たちなんです。