さくら

『おしゃしん』
さくらがちょっぴりへたなこと
おかたづけ。
おかたづけばこが
ぐちゃぐちゃになったり
とちゅうで遊んでしまったりするよ。
やさしくてたすけてくれる
さくらのおねえちゃんたちも
いそがしいときがあるの……
だからまず
さくら、がんばれ
はじまりは
おかたづけのおべんきょう
から。
です!
きいて!
おねえちゃんたちってすごいの。
おおきなひなだん
たくさんのひなかざり
ひしもちともものはなと、ちらかったひなあられ
ぱっぱっと
しまってゆく。
お兄ちゃんは
ちからがあるからはこぶ。
そして
さくらも、みんなのいもうと。
やがて
せがのびて──
りっぱにひなかざりをかたづけるときが
きっとくる。
だからね
しまいながら
おしえてもらうのよ。
まずおしゃしんをとっておいて
らいねんも
同じにならべるときにみます!
さくらのよこに
そらちゃんがいて
にじちゃんがいて
みんなのせなかをまもるのが、おひなさま。
らいねんも──
さくらはお兄ちゃんのおとなりに行ったらいけない?
くすん……
そうしたら
おしゃしんをみるのは、うしろのおひなさまの並びだって。
なーんだ。
らいねんのみんなのひなまつり、
ぐーっとせがのびたら
ならぶじゅんもいれかわるし
あーちゃんもだっこしていられないくらいおおきいかもよ。
また赤ちゃんもやってくるかも!
およめにいくこも
いるかも──
およめはおうちにくるかも。
おひなさまは
おかざりをしてもらったので
またらいねんまで
さくらたちをまもります。
またね、やさしいおかおのおひなさま。
らいねんはびっくりするかもしれないの。
さくらのせがぐーんとのびていたら。
さくらのかわいい赤ちゃんがうまれたら。
さくらにおよめがやってきたら。
さくらがお兄ちゃんのおよめになっていたら。
だってね、さくらはおおきくなるってみんなに言ってもらえたの。
なにがあるかはわからない
さくらのみらい。
おうちのおひなさまは
みんながだいじにかざるおひなさま。
いつかさくらが
じょうずにおかざりできるようになるまで
まだまだだけど──
おひなさま、さくらはいつもげんきです!
これからもおすましかわいいおかおで
みまもっていてください。