『もみじ』
あきになったら
さむいかぜ。
おふとんかけて
あったかくしてね。
きれいないろに
いろづくけしき。
あかいいろと
きいろいいろに
まどのそとがかわったら
きがえをすませたしるし。
にじこも
いちまいはおるの。
あめがぽつぽつふってきても
さむくない?
ざーざー
びゅうびゅう
ふっても
ふっても
きれいないろのかさねぎで
みをまもる。
おにわのいろが
あきをむかえるじゅんびに
かわりました。
はるになったら
さくらがさて
すすめ
れっつごー。
なつがきたら
ひまわりが
ぎらぎらのおひさまをみて
じゃんぷ!
たいふうがすぎていって
はっぱがまいおちると
あきがきます。
そうしたら
あきのはながさく。
あかいかわいい
もみじ。
いま、
おにわは
きれいなあきの
どまんなか!
でもでも
きょうは
あめがふって
さむいあき。
おうちのなかで
あったかくして
あめがやむまでまっています。
あきのきれいなおはな、
すぐちかくまで
いけなくたって
きのう、そらちゃんがひろってきた
もみじのはっぱがいちまい。
うーん?
もみじは
はな?
はっぱ?
ちっちゃなてのひら。
あーちゃんみたいなの。
このもみじは
あかちゃんかな?
にじちゃんよりも
ちいさいこ?
きょうはおへやであったかくして
あしたになったら
もみじのおにいちゃん、
もみじのおねえちゃん、
かぞくいっぱいの
おにわにかえしてあげようね。
はっぱのかぞくは
すごーいの。
ひゃくにんいる!
それでね、
みんなが
ママのきに
おぎょうぎよく
いいこでえだにならぶの。
なかよくしています。
きょうだいがいっぱい
てをつないで
だっこしてもらって
おしくらまんじゅうも
ぎゅうぎゅう。
それで、
さむいあきがきたら
せーので
おそろいのいろに
おしゃれする
ひゃくにんかぞく。
つららおねえちゃんは
ひゃくにんどころでは
ないんじゃないかしら?
って、いうよ。
だから、あしたはれたら
おにわのもみじをみにいって
いちまいひろって
またいちまい、
あつめて
かぞえて
にじこのいいこと
たのしいこと
いちばんにおしえてあげたい
おにいちゃんにほうこくします!
わくわくしちゃう。
もみじかぞくのおにわだよ。
りっぱにかぞえたら
はるかおねえちゃんが
おにわのもみじにまけないくらい
もりもりのおやつをつくるねって
やくそくしてくれたよ。
ひゃくおやつ。
ひゃくプリンこ。
ひゃくポテトチップまいが
あしたはまっている。
げんきをつけて
そのあとは
もみじにまけないくらい
なかよしになろう!
もみじより
もっといっぱい
かぞくのかずが
ふえてゆくよ。
かぞくがいたら
うれしいもの!
はるかおねえちゃんは
これからもっと
ふえていくと
うれしいんだって。
にじこは
いまは
そらちゃんとあーちゃんのおねえさん。
ちいさなこを
よくみてあげるの。
いっしょにあそんで
おそろいのふく、
おねだりしようね。
みんなできれいないろになろうねって
おねえちゃんたちにおねがいするもの。
なかよしかぞくだもの。
あかるいいろにかわってゆく
あきになったの。
そうしたら
もうすぐふゆがきて
ふゆにさくはなは
もみのき!
にじこ、よくしってるでしょう?
おねえさんだからなの。
こんど、あーちゃんとそらちゃんにも
おしえてあげなくっちゃ。
しろいおそらから
ゆきがふったら
ふゆですよ。
にじこ、ふゆのおうたも
いっぱいしってるの!
いち、
となかいさん、
にぃ、
もういくつねると、
さん、
そらからー、
うふふ。
そらちゃんのことじゃなくて
ゆき。
ゆきちゃんでもなくて
しろくて
つめたい
なんと
おそらからふる
ちいさいの。
そしたら
にじこがおどる
ゆきのおにわ。
それからまだまだ
もっとおぼえて
ふゆになったら
あつぎして
おしゃれして
おどって
まだちいさなこに
きかせてあげるの。
あーちゃんも
そらちゃんも
これからうまれてくるいもうとも
みんなかわいい
にじこのかぞくなの。
やさしくおねえさんを
してあげたら
おにいちゃんも、にじこのことを
えらいねってほめてくれるよ。
なかよしかぞくなんだもん。
いっぱいにじこに
やさしいおにいちゃんを
してください!