虹子

『おどれ!おどれ!おどれ!』
にじこはおどりが
だーいすき。
あせをかきかき
うでをのばし──
リズムにのったら
とってもたのしい。
どこにいても
はるなつあきふゆも
ひるもよるも
おどりつづける。
なぜって?
それは
みんなにおどりをみせると
にっこりするんだもの。
にじこがおどると
つられてみんなが
おどるんだもの。
みて!
ふぶきおねえちゃんも
ユキおねえちゃんも
そらちゃんも
あーちゃんも
ひとりのこらず
せかいじゅうおどりだす。
ふだん、おうたが
とくいじゃなくて
はずかしがりやでも──
おどっているにじこをみたら
とまらない。
しっていた?
つられておどると
とってもたのしい!
だれもがおいかけてきて
きょうも、ふしぎそうにたずねる。
にじこちゃん
なぜおどる。
きょうは
おどりのきぶんなの?
みていて!
おどりで
つたわるきもちがあるの!
これは
おなかがすいたおどり。
これは
いっしょにあそんでほしいおどり。
こちらは
たいやひらめ。
こうすると
みんなといられてうれしいおどり。
みんながだーいすき!
おにいちゃん!
にじこのおどりが
なんのおどりか
あててみて!
だばだば~
うきうき~
おにいちゃん──
だいだいすき!
わかった?
むずかしい?
ついついつられて
おどっても
いいよ。