青空

『おやすみよ』
よしよし。
おねむり。
おなかいっぱいになると
ねむくなる。
ようきがいいと
ねむくなる。
あとは
だっこしてもらって
えほんよんでくれたら
そらはもう
すぐねむってる。
おいしいものが
いっぱいあるから
そらも
おとなも
みんながねむくなる。
ほら!
ぶどう。
おあがり。
おまけに
ひあたりのいいところに
いすをおいて──
ひからびないように
のみものもおいて、
あっちでもねている。
もちろん
こっちでもねている。
みんながねるから
そらがおふとんかけてあげる。
あかちゃんで
おふとんをかけてもらうのが
そらなのに
なにがあった!?
おねむのきねんびが
きた──?
それとも
おねむりおばけが
きた──?
もしかして
みんなも
あかちゃんになった?
そういうことも
あるよね!
そらは
おふとんをとどけるのが
まいにちじょうずになる。
ほら、
ねなさい。
そらがいるから
あったかくするから
もう、おうちのみんなはこれから
かぜなんてひかない。
みんな、よくがんばった。
あついなつをがんばった。
おやすみしていいひはやってくる。
って、おとながいうから
そらもそんなきがしてきたよ。
おねむりよ。
きょうもあたたかいよ──