『ねむり』
世界は広く
宇宙は果てしなく大きく
私の知らないこともまた多く──
過ごしやすい秋が来た。
学生らしくよく学んで
帰ってきたら家族といて
夜が更けたら一人の時間も迎え、
そうしていると
夜は長く
まだ少し時間の余裕がある。
何か新しい趣味でも
はじめようか?
夜食でも探しに行こうか──
それとも、こんなに
心地の良い季節に
体が求めるまま
眠りについて──
ごろごろして過ごすというのは
どうだろうか。
あの懐かしくもある春の陽気が
眠気を誘うのは
凍える厳しい時間を乗り越え
だんだん暖かくなる頃だというのも
きっとあるのだろう。
今は暑さが和らいで
次第に涼しい時間が増えていく。
気を付けないと体が冷えてしまうが
人にちょうど良く
憂いも知らないような顔をして
私たちを包み込む季節だ。
おまけに、秋の味覚は
おなかを満たして──
なんでもできる長い夜に
人は安らぐ眠りを選ぶのだって
あってもいい──
そのはずだ。
それが自由ではないだろうか?
体の休養と
記憶の再構成、
睡眠の役割についてもいろいろな説がある。
でも私たちは
そんなにいつでも──
良く休むぞ! と思いながら
眠るわけでもないし、
あたたかな腕に抱かれて
運ばれる先に
安らぎを感じながら──
そっと目を閉じて
落ちていくことだって
選ぶことができるのだ。
秋の良い日をそうやって過ごすのは
なかなか悪くないことのはずだ──
夜更かしの喜びを知るのと同じくらい
快楽に浸る時間があると私たちは気が付くのだ。
これはもっと知られて
広まってもいいと思うのだがな。
では、おやすみ。
今夜も良い夢を──