小雨

『秋の訪れ』
朝晩もすっかり涼しくなりました。
お兄ちゃんは体調など
崩したりしていませんか?
小雨はというと──
暑かった真夏の頃の感覚が
まだ抜けないのか
早起きして花壇に水をあげて──
毎日変わり続ける
朝の気温を肌で感じています。
やっぱり、体調管理で大事なのは
しっかりと睡眠を取ること。
日暮れの時間を
子供たちと見届けて──
そうして夜早く休んで、朝に起きたら
もう元気になるのは決まっている。
だから、
もしかすると油断していたのかも。
あまりにも急いで
秋の色に染まっていく
早朝の空気に、
追いつけていなかったのかも──
くしゅん!
そうです。
まだ涼しくて
過ごしやすい気候だと思っていたら
ついつい寒さ対策を怠って
体調を崩したみたいなの。
いつもより早く休めば
治りそうなくらいの
そんなにひどくはない様子だけど、
風邪はひきはじめが大事だとも言います──
無理をしないでゆっくり休みますね。
それにしても、あまりにも
小雨が追い付けない速度で
季節が変わっていってしまうと──
普段からぼんやりしがちなのを
いつか治さないとなと
また思います──
小雨ももう、お姉さんなんだから。
寒い季節が来たら
もう少し立派に
自分の身を守って──
それで──やがて、みんなのことも
見てあげられるようになって──
眠って起きたら
そうなっているといいのにと
焦る気持ちを抑えつつ。
小雨はこれから涼しくけなげな
ちいさい秋と向き合っていくために
しっかり眠ります!
では、お休みなさい。
明日の朝は──これから先の季節も、きっと元気な小雨で
変わらずお兄ちゃんと会えますように。