春風

『春風はそう簡単には負けない』
いくらがんばって
若いつもりでいようとしても、
小さい子の体力には
なかなかかなわない──
17歳、春風は高校二年生。
おうちでは、お姉さんをやっています。
手をつないで
遊んであげたり
お世話をして
いつも見ていてあげたり──
そうすると、
まだまだ遊ぼうって小さい子が誘ってくれると
すぐには逃げられなくなるのだって
よくあることで、
ほんのふたつ下の
かわいい蛍ちゃんでさえ、
ハロウィンが近づいて衣装作りが進んだら
目を輝かせて
もっともっとって
姿見の前から春風を解放してくれなくなるのだから──
衣装にはしゃいじゃって
お着替えを一緒にしてってせがんだり
似合っているか何度も見せてくれる子が
いっぱいいると──
春風、体力の限界を感じます。
無限に遊んでほしい子供たち、
いつまでも楽しい場所を離れない
永遠に尽きない面白さ──
たとえ時が止まって
私たちが大人にならない世界に
閉じ込められたとしても、
日が暮れないその部屋にずっといるのだとしても。
こんなに元気な子たちがいるなら
春風は休む間もないまま
振り回され
目を回し続け
また笑っているに違いない──
うーん、困ってしまいますね。
だって──なにしろ
そうしてお世話をするのが大好きで
やめられないというのだから。
今日も面白がって遊びたがっている。
来てみて!
みんなを呼んでいる──
それでへとへとなのだから
春風ったら、面白いですね。
まるで、まだまだ遊び足りないのは春風のほうみたい。
時が過ぎるのも忘れて、
日が暮れたことも知らないで──
春風はまた今日もそんなふうに過ごしています。
こんな調子では
まだまだ体力が必要な毎日は続きそうですね。
しっかりしなきゃ!