青空

『たんけんそらのいえ』
あったかでー
ほかほかでー
ぬくぬくの
とっても
おひるねびより。
きょうもおひるから
ねむるよ!
おうちでみんなが
すやすやいう。
ほたるがねている。
りっかがねている。
すうすういって
いびきかいて
よだれをたらす。
はるがきたの。
だからねむーいの。
ふわー
わわわ。
そら、もう
めがさめちゃった。
りっかのおなかをつつくのも
あきたなあ。
えいえい。
おきろ!
お!
き!
あ、ふわぁぁ……
おきない……
よし、そらはみんながねているあいだに
こっそりおへやにしのびこむよ。
たんけん!
いつも
はいれないおへや。
だけど
はるはのんびり
どあがあいてるおへや。
ぺったんぺったん
ちいさなあしあとがついても
そら、しらなーい。
だれかがおきたら
たいへんだ!
おこさないようにしようっと。
そーっと
あしをあげるの。
そーっと
あしをつくの。
いきをとめ
くちにてをあて
まばたきしちゃだめ。
そのあとでみつけるのは
どんなおへや?
おへやには
おにわでみつけたおはな
ひらひら
さいているかも。
いいおてんきのおひさま
まどから
ゆれているかも。
だれもおこさないで
そら、おうちのぜんぶのおへやを
まわれるかもよ!
ひゃくも
にひゃくも
ひゃくまんも
おへやを
ぜんぶ!
よーし
ぜんぜんしらない
おへやをみれる!
おひるねのはるはさいこう。
うれしいこが
とびはねて
おへやのもの
ばったんばったんころがっても
そらのいたずらだって
だーれもしらないもん。
ふわぁぁあ
こっちのおへやも
あったかい。
ちょっとねる。
きめた、
ねる!
おふとんさがして
たおれるところは
だれのおなか?
そらがきたこと
ばれるまえに
あったかーいおなかから
すぐ、おきだすよ。
ぼうけんが
まだまだたりない
こどもだからね、
すぐおきるよ。
あっというまに
おきるよ。
すうすう。
ぐー……
ほら
おきた……