『春休み』
春休みがやってきた。
何をするにもいい
この穏やかな気候の毎日に、
それぞれが自分のできることを探して
楽しく過ごしている。
時間があるときでなければ
部屋の掃除などはできないからな。
途中で本を読みだしてみたり、
休憩時間に
甘いものを探したり──
みんなするだろう?
何か少しでも、前向きな挑戦をして
結果が出ても出なくても
自分のできることをしたと思えるなら
胸を張って春の暖かい毎日を重ねていくことができる。
それはとてもいいことだ。
料理があまり得意じゃなくても
味見をして
どれもおいしいと励ますことができたら
何か勢いで
この先あるかもしれないと話があるお花見のお弁当が
一品増えることだってあるだろう。
それは正直に
本当にどれもおいしいということなのだが──
時には、そんなふうに
迷っている子の背中を押す役目だって
春休みにはあっていいのではないかと思うんだ。
だから──
片付けが進まなくても
がんばったのなら
誰かに褒めてもらえたり──
いや、自分で自分を褒めて誇りに思い、
ごほうびを求めてキッチンをうろうろするのだって
春休みの後継として普通だと思う。
急に暖かい日ばかりになるとも限らないから
冬服の片付けが進まなくても構わないと思うし──
発掘した本が面白いのは仕方のないことだ。
時間があるから
前に進むことも──
停滞することも同じだけあるのは
変化し、そして静かな時間を迎える
広い宇宙のどこを見ても変わりがない。
私は──
やるべきことをやろうとしている。
それで充分なのではないだろうか。
私は自分の思うように
春休みの豊かな時間を過ごしている。
他のみんなもそうだといいなと思う──
私より少しは片付けが上手だと、もっといいかもしれないな。