海晴

『肌寒い日が続きます』
台風が過ぎて行って、
夏の暑さが残っていた分まで
持ち去ってしまったかのように──
今までの気分で薄着のままだと
肌寒さを実感する──
そんな日になったわね。
大嵐の後、
お外で遊んでも
様子が大丈夫かどうか、
お姉ちゃんたちと手をつないで
探索に乗り出した
小さい子たちも──
台風の被害がなかったのは確認できてよかったけど
今日は暖かなおうちの中で
ゆっくりしたい気分みたい。
まあ──うるさいのは変わらないけど♪
週末はまた雨で
蒸し暑くなりそうな予報だけど、
ここ数日はあまり
油断しないほうがいい気温ね──
ただでさえ季節の変わり目、
こんなに毎日の気温まで
落ち着かないとなると──
いつも明るくにぎやかで
悩みを知らない天使家の子供たちは、
ついうっかり
真夏の気分で汗をかいて
また裸足のままで出かけようとするのよ──
あんなにずっと
暑い暑い、
早く秋にならないかって
さわいでいたのに
すっかり秋の気温になったことに
全然気が付かないの!
どうしてそれを
断言できるかって、
それは──大人のお姉さんにも
子供の頃があったからかもしれないわね。
キミも気が付いたら、見ていてあげてね。
いつもみたいに無茶をすると大変だぞって──
もちろん、自分の体のこともしっかり守ってね。
あれっ、でも男の子って
つい無茶をしてしまう生き物だと
どこかで聞いた気がするから──
誰より何より、見ていてあげないといけないのかも──
大人のお姉さんは、
子供の頃を思い出しても
男のことだけは──よくわからないわ!
キミも体を大事にしないと
誰が気にしてどこから見ているものか
どうなってしまうか
確かなことは言えないんだから。
夏はもう
終わってしまうかもしれないから──
次の季節を
また元気なキミと過ごしたい
家族がいることを覚えておいてね。
さあ、私も──大きな嵐の過ぎた穏やかな日に、
夏服の片付けとタンスの整頓にとうとう向き合わなくちゃ!