星花

『忘れない』
波乱の展開と
先が知りたくなる多くの謎、
どうしても最後まで
見届けたくなる物語──
そんないいものに出会えたら
おうちで過ごす一日は
どれほど豊かになることだろう!
そして、さらに──
いつも前向きだったり自分の仕事に誠実だったり
魅力的な人ばかりが登場する世界で、
見ているこちらが追いかけることになる
一番かっこいい主人公が、
時にはまだ小さくて、少し頼りなくて、でも──
たとえくじけるとしても立ち上がって、
前に進むことを最後まであきらめない
いつも応援したくなる
すばらしい子だったとしたら──
そして。
もしも、願ってもいいのなら
登場人物たちと重ねた
いろんな体験を
ずっとこれからも覚えていようと思って
大事にするのと
同じくらいに──
おはなしの中の
ことだったとしても、
ここで出会った人たちがきっと
いつまでも──
見守っていた私たちと一緒に
この時を過ごしたことを
大切に思って──
忘れないでいてくれたらと思うような。
そんな欲張りなことを
思ってしまうような
できごとが、
今日もまた、
どこかのおうちの
小さい子のところにやってくるのです。
世の中には、本当に──
あたたかくて、やさしくて
驚きがいっぱいで、
全てが染み込むようで、胸に突き刺さる──
そんなものが──
まぶしく広がる電球の明かりみたいに
たくさんあるものですね!
星花は今日は、そんなふうに言いたくなる日を過ごしました。
あしたも、あさっても
今日の出会いを体の一部のして出来上がった子が
生きていきます。