麗

『こだわり』
私にはわからない。
なぜ人と──
こんなにも意見が違うのか。
宿題は──
背筋を伸ばして
集中して片付けるもの。
その方が、早く終わるし
頭にも入る。
メリハリって大事でしょう？
それが、どうも
私の家族は
めんどくさそうにだらだら、
寝転がってだらだら、
寝る時間のぎりぎりいっぱいまで
引き延ばし──
こっちが何度言っても直さないの。
不思議よね？
あらゆる思い込みを排除し、
可能な限り客観的な視点を確保したいと考え、
それでも
明確に、私の意見が疑いもなく正しいのに！
やるべきことは──
姿勢よく、きちっと向き合うのが
いちばん効率的なのに。
言っても聞かないの。
不思議だわ──
なぜそうなる？
この謎は、いつになったら、どうやったら解けるのだろう？
おいしいおやつが出てきた時──
好きなものがテーブルに並ぶときほど
ピシッとして
集中するのが
味を楽しむ上で、
うれしい時間を大事にするという観点からも──
他に考えられない。
唯一の正解なのに、
好きなものほどどこかへ持っていって
落としたり、
寝転がりながら食べてこぼしたり、
体でつぶしたり、
他のことに気を取られて置いたままにする──
な、なぜ
そんなことができるの？
おいしいおやつだというのに──
家族と過ごす私の毎日は、
知らないわからないことばかり、いっぱい。
山の様に積み重なっていく強情な解けない疑問──
あなたなら──答えを教えてくれるというの？