虹子

『つぎのひまたつぎのひ』
たのしかったハロウィンはすぎてゆく。
おばけのこはもう
おうちにかえったかな?
にじこはおうちで
あったかくしているの。
いっぱいの
おかしをもらって──
とってもかわいいあーちゃんを
よしよししてあげて──
おにいちゃんにも
いちにちじゅうあそんでもらった。
でも、パーティーはそんなにいつまでも
つづけるのはたいへんなんだって。
おしたくに
じかんもかかったし、
にじこもたくさん
おてつだいをしたな。
それに、おねえちゃんたちは
まいにち
ちいさいこがもっとあそびたいっておねがいするのを
おへやにはこぶのに
いそがしいでしょう?
だから、まいにちパーティーばかりしていられない。
とくべつなひだけ。
そこでにじこはかんがえた。
おねえちゃんたちは、
にじこのおてつだいがえらいから──
こんなにえらいこは
せかいいちだ!
って、ほめてくれたの。
エプロンつけて、
おさらをはこんで、
おやさいをはこんで、
あじみをして──
みんながよろこんでくれたの。
だから、もっとおてつだいをして
えらいこになって──
せかいじゅうににじこをひろめて
にじこのひをつくろう。
にじこのひは、
おにいちゃんはみんな
いもうととあそばなければいけません。
ゆきのふるくにの
おにいちゃんも、
ふねがつくまちの
おにいちゃんも、
にじこといっしょのおうちにすむ
にじことなかのいい
すてきなおにいちゃんも、
みんなにじこのひは
そうきまっている。
よーし!
せかいのほかのだれにもできない
おてつだいをしよう。
せかいのほかのだれにもできないあそびを
おにいちゃんとあそぶよ。
それまで──かなしいけどパーティーはおしまい。
でも、きっとつぎにやってくるたのしいひ、
にじこのひは、もうすぐよ。
よいこにして、
いちにちいっこだけおかしをたべて──おまつりのそのひをまっていよう。
おにいちゃんはどのおかしがすき?
にじこは、ふぶきちゃんのクッキーにするね。