立夏

『おめでたいな』
はっぴー!
らっきー!
リッカだヨ。
冬休みも
あと残りわずか!
悔いを残さないように
元気のありあまる妹たちと
たーくさんはねつきをして遊んで、
お手伝いで
たまねぎをむきむき山ほどむいて
よくがんばったごほうびに
かまぼこの残りや
にんじんを花の形に切り抜いた外側を入れて
とってもいい感じの
お吸い物にしたやつなどを
いただいたり
した!
あんまり小さい子たちと一緒にいたから
口癖もうつった!
なのじゃ!
あー
遊んだな……
あと冬休みは二日くらいかあ……
ぐう……
……
はっ!?
いけない!
小学生の妹たちと
走り回って
同じだけ体力を使って遊んだら
限界だ……
立夏はもう中学生なんだから
もう少し起きて
オニーチャンと遊ぶ……
それができるくらいに大きくならなきゃ
成長した意味があまりない。
今年こそは──
夜更かしもできるようになり
そのおかげで
みんなに尊敬の目で慕われ
落ち着きのある空間が
立夏の周りにできるように──
みんなが暖かく幸せでいられるように。
オニーチャンが
立夏を背負ってベッドまで連れて行って
大変なことが
もうあんまりないように
するって
決めたの──
……
くー。