虹子

『おうちいろいろ』
すみよいくらし。
ここちのよい、にじこのおうち。
にじこのおうちは
おにいちゃんがつくったの。
ちがうの?
でも、おにいちゃんは
にじこのすきなことがなんでもできるし
いつもおうちで
にじこといてくれるから──
だいたい、おにいちゃんがつくったおうちで
いいとおもうよ!
みんなですごす
にじこのおうちの
あかるくたのしい
にじこのおへやの──
そこには、
よくあそんでくれて
いうことをちゃんとよくきく
すなおなおにんぎょう。
あのこたちにも
おうちをつくってあげたいの。
とってもいいこたちだからね。
でも、なんでもできる
おにいちゃんも──
おにんぎょうとは
そんなにあそんでいないでしょう?
それにね、なんとね──
にじこはやっぱり
おにんぎょうたちからみたら
ママなのだから──
たぶんそうなのだから、
にじこがおうちを
つくってあげたいの。
あたたかくて──
すごしやすくて──
みんなのいけんをきいてかんがえる、
みなみのほうにまどがある
くらしよいおうち。
にじこのおにんぎょうたちが
ふゆをすごすおうちを
うまくつくれたら、
それはとてもいいふゆのまいにちで、
きもちがいいに
きまっている!
できるかなあ?
むずかしそうだな。
あんまりおみせをひろげて
ちらかしたら、おこられちゃうな──
にじこのかわいい
おにんぎょうたちのおうちは、いつできる?
すみよいおうちにくらす
にじこがつくるのだから──
それは、きっともうすぐ。
そうとおくないひのできごとだ。