『明鏡止水』
どんな時も
落ち着いて──
子供が熱を出した時。
地震警報が届いた時。
おなかがすいた時。
アニメをみんなと見ていて
最後の戦いが終わったと思ったら
真の最後の戦いが始まった時。
ケーキの大きさで妹がけんかを始めた時。
頼まれた植木鉢の水やり当番を忘れていたのを
夜になってから思い出した時──
世の中、いろんな大変なことはあるけれど
あわてるよりは、
今できることを落ち着いて考えたほうが
いい方向に向かう場合が
多い気がするから──
後から取り返しのつかないことなんて
ひとつもないはずだ。
できる、できないは
関係してくるけれど──
あわてたところで、落ち着いたって
今の自分にできることしか
できないもんな。
次から次へ、
順番に
かけっこをしてほしい子が列を作って、
体がいくつあっても足りないってこと、
よくあるよね!
鍛え方の足りない
自分のふがいなさを恨むばかりだ。
でも──
できることをやるしかないもんな。
体力の強化は
また、後日の課題だ!
それと、最近は
寒くて外に出られない子のために
ぱーっと雲をはらって
早めの春の一つや二つ
ひもでくくって連れてきてやりたいものなんだけど。
それができない自分は
やっぱり、未熟だな!
家の中で遊ぶことが多くなって
パズルでもツイスターゲームでも負けることが多くて、
ああ──私もまだまだだ。
でもまあ、日頃から積み重ねた分の力でやるしかない。
落ち込んでいる暇は
うちの小さい子たちは全然与えてくれないんだから。
今日もまた──手を引かれてあちらへ、こっちへ。
落ち着いたような顔だけして
やっぱりちょっと動揺しながら──さて、次の難題は何だろうな?