夕凪

『レストランの正体』
お気に入りのブキを持って
塗り合うゲームの楽しさは、
相手をうまく倒せたときに
味方がナイスを送ってくれたりするところだよね!
たとえ、敵のほうから目の前に飛び出してきて
倒した自分が一番びっくりしているような時でも、
偶然だって狙っていたって
戦いを有利にできたのは変わらない!
それを教えてくれるのがいいよね。
自分も味方のいいプレイにナイスを送ろう!
と、試しにやってみたら
その隙に相手のホップソナーのダメ押しで自分が倒れたりね!
まずはキャラを動かす練習──いつだって基本は大事なのだ。
フェスの間はチーム名が表示されるのも楽しいよ。
たぶん、ナイスダマ隊なんて
こんな時でもないと出会わないと思うな!
恐ろしいチームと出会ってしまった──
ラスト十秒の塗り替えしがとんでもないから
ずっと有利に戦いを進めていて、それでもどうにか制した激戦だったよ。
相手視点のメモリーを見ると、ずっとナイスで忙しそうで
見ているだけなら面白かったけど。
見ているだけなら!
というわけで、連休の最終日。
あいにくの雨だけど
おうちで楽しむことにかけては
わがやのみんなは自信がある。
塗り合うゲームのフェスだけではなくて
なにしろ今日は──
海晴お姉ちゃんの号令のもと
仕込みのお仕事があったからね。
そう──
目玉焼きにそぼろにシーチキンに納豆、
もし都合があってお店に並ぶ食材で足りなくても
いつもあるもので
ごちそうでテーブルがいっぱいになる
休日だからこそできる、手間と時間を味方につけたお楽しみ。
それが、みんなで作る手巻き寿司の日なのだ!
しかも、結構お店で買った具材もたくさん集まった。
なるほどこれなら
予約が取れないことも、
急なお休みもなかなかないに違いない──
こんなに近くに
いつでも通える楽しいレストランがあったなんて
さすが海晴お姉ちゃん、よく見つけたものだ。
自分の好きなお気に入りばっかり
巻いてもいいし──
コンセプトを決めたチームを作れば
どんなものでも
期待に応えてくれる
無限大の可能性──
お休みをほとんど一日、準備に丸ごと使うことだけ気を付ければ
こんなにいいこともできる。
なんだかまるで
なんだってできる、可能性の塊のような
食卓ではないか!
夕凪は感動した!
でも、こんなに大変だとなかなかいつもはできないね。
せっかくだから
もうひとつ、食べておこうかな──