立夏

『寒い季節も』
ふー
やれやれ。
どっこいしょ。
日暮れが早いから
暗くなる前の時間に帰って来たはずなのに
すぐに休んで──
いつのまにか、
すでにへとへとになっている。
時間があんまりないから
もったいなくて──
いつもより体を動かしていたからかな。
それに、ぎりぎり明るいうちにと
限界までお外にいて──
早足で帰って来たからか!?
寒い時期は、家路を急ぐ人も、車も多い。
気を付けないと!
立夏が言っても説得力がないけど──
まあ、言うだけならただ、だから!
それにしても、どんどん帰る時間が早くなり
寒くてお外に出られない日も
やがてやってくるに違いない──
そんなになったら
立夏は生きて行けるのか?
オニーチャンになぐさめてもらったり
たくさん遊んでもらわなければ
ときどき泣いてしまうかもしれない──
こんなに元気な立夏が言っても
説得力はまるでないけれど
言うだけならただ!
甘えるだけならただ!
いちゃいちゃするだけなら──
ちょっとわがままを言ってみて
優しくしてくれたらもうけもの。
そんなことができたら
立夏はとってもうれしい──
そう考えると
寒くておうちで過ごす時間が増えても
いいのかもしれないな?
ああ、寒い季節が早くやってこないかな!
そうなったら、へとへとな立夏
いつでもうるさいくらい
オニーチャン大好きを伝えたい子に戻るの。
ね、オニーチャン!
寒い季節が来ても
だーいすき!