虹子

『ピーナッツバターカップの誘惑』
チョコレートがすきな
こどもがひとり。
ピーナッツバターがすきな
こどもがひとり。
ふたりのもっていたおかしが
なにかのきっかけで
ぶつかりあい
まざりあい
ぐうぜんうまれた
おいしいおかしが
ピーナッツバターカップ
であいはいつでも
すばらしい!
ママはときどき
ひこうきにのって
しゅっちょうにいくの。
いきさきは
アメリカ。
アメリカのおみやげはいつだって
あまくて
ふしぎで
うれしくなる。
ポップコーンもサモアもおいしい。
こどもがよろこぶ
いちばんは
なんといっても
ピーナッツバターカップ
こんなにあまいものが
あるなんて
せかいはひろいね。
おおきいね。
せかいって──でかすぎる!
でも、ママはなかなか
アメリカにいけなくなっちゃった。
おうちでつくってくれる
ピーナッツバターカップ
あきちゃった。
う、う、
うええーん!
こどもがだいすき
ピーナッツバターカップ
いまどこにあるの?
そうしたら
おしょうがつのあまり!
あったまるよ!
って
もらったのは
あまざけ。
はああー
あったまるなあ。
さむいときに
こんなにいいものがのめるなんて
にほんにうまれて
よかったなあ。
っていう、みづきちゃんのまね!
してみた!
どこかのまちのかたすみで
あまざけと
ピーナッツバターカップのすきなこどもの
もちものが
ぶつかって
まぜあって
しまわないか?
にじこは
わくわくしているの。