青空

『おねつ』
おにいちゃん!
おでこ
かして
ちょうらい
な!
そらは
わかっちゃう。
おにいちゃんの
かくしごと
しってる!
おねつ
でてたら
わかるの!
おでこを
なでなで
すりすり
いいこいいこ、
したら
おねつ、
だいじょうぶね。
わかるの!
のどがいたいの?
おねつかな?
ちっちゃいこのおはなしをきいた
ほた、
おでこを
よしよし。
かくしていても
わかりまーす。
あかいかおを
みつけたら
とんでいくの。
こいをした?
それとも
かぜをひいた?
めをみれば
すぐわかる、
こいするおとめのきもち!
おでこに
さわって
あつい!
そんなときは
おそろしいあいつがやってきたしるし!
かぜ!
の、きせつなの。
ちっちゃいこみんな
ちゅういしてる。
かぜをひいたら
いけないよ!
かぜひきそう?
そんなときは
はやくなおそう!
おでこをみたら
たちまち
みつける
かぜ。
かぜこぞう。
かくれていても
わかる!
おでこで
いっぱつ!
かぜひきさんに
ならないで
けんこうでいよう!
ちびたち
そろって
ちゅー
い、
してるの。
ちゅうい!
ちゅうちゅう!
それなのに
おおきなおねえちゃんが
かぜをひいちゃったら
はずかしい!
はずかしいぞー。
これはたいへん、
きをつけなくっちゃ
いけないな。
おにいちゃん
おねえちゃんも
ちゅう
ちゅう……
ううー
い!
するの!
はずかしい
おにいちゃん
おねえちゃんに
なったら
そら
わらっちゃう。
うふふ。
そらのほうが
おねえちゃん
っぽい!
かぜにきをつける
おとな
だな!
そしたら
そらおねえちゃんが
こもりうたうたうから
ねんねん
ねんころり
してね。
そらおねえちゃんが
かんびょう
しまーす。
おうちでいちばん
ちいさな
かんごふさん。
あーちゃんは
ちっちゃいから
かんごふさんは
そらから!
そらがきめた!
ぜったい
いちばん
げんきな
かんごふさん。
かんびょうする!
かぜにきをつけて
けんこうがわく
げんきやさんが
あばれまくり。
おみせにならべて
うるほど
げんきばっかり
いっぱいの
そらが
ばりばり
どーん!
って
かんびょうする!
かんごふさんの
おしごとは
あいじょう。
ちゅーしたら
なおるの。
あとねー、
おまじないしたら
なおるの。
はくいのゆうながまじかるくりにっく
よくなーれ!
おそわった!
それから
ほかに
うがいてあらい!
よくきくよ!
そら、
おにいちゃんがおかぜになって
くるしいー、
しんじゃうー、
ってないてたら
とんでいって
かんびょうする
げんきな
こどもの
おいしゃ。
ちゅーのじゅんび、
できた!
おまじないのじゅんび、
できた!
おぺ
かいし!
すぐ
げんきになってね。
おでこ
おねつない?
そらのおでこも
おねつないね、って
ほたがさわってた。
さむいひは
きをつけてねって
なでなでした。
そらのあたま。
あたまをさわって
なにがわかっちゃう?
おねつは
おでこ。
ちゅーは
げんき。
あしは
こちょこちょ。
あっ!
こたつにいれた
あしが
ねらわれる!
きょうふの
こたつ。
たのしい!
ね!
だから
あたまは
ぴょこぴょこ
あっちこっち
にげないように
つかまえる!
なでてなでて
もっともっと
しちゃうから。
ここにいてね、
かわいいそらちゃん。
あたま
なでなで、
してくれるの。
おにいちゃんも
あたま
なでなで。
あし
こちょこちょ。
こたつからでても
こちょこちょ。
おいかけちゃう!
たのしい?
おにいちゃんが
たのしい
うしろを
そらが
たのしく
おいかけている
さむいひ!
げんきで
かぜも
ふきとばす
おうちのなかは
あいのあらし!
ちゅー!
おにいちゃんに
ちかづく
かぜは
ぜーんぶ
とんでいっちゃう!
そらがいるから
おいはらっちゃう!