海晴

『きなこあめ』
思いがけずおいしいものを食べる機会に恵まれて
次の日、鏡の中のほっぺたが心なしかふっくらやわらかそう。
落ちないように支えないといけない気がして手を添えると
ぷるんぷるんした感触を認めてしまうの。
健康の維持は毎日の積み重ねが大事だけど
まだまだ若くて挑戦したい年頃、
命を落とした聖人や竹林に隠れる仙人が名を残す
そんなふうにいかないのは当たり前なんだってば!
ね?
というわけだから
不摂生気味ではないかと自分を戒める今日は
体にいいもの、というか
なるべく体にいいおいしいものを求めて
日頃を省みる少しの時間と
探求の旅のはじまり。
ちょうど今の時期なら
確か、そう。
秋に積むころの秋冬番茶が血糖値を気にする人に効果的という話があります。
ほうほう……
いや、私はそんなにすごい食べすぎってことはないけどね?
運動もなるべくしようかなって気にしているほうだし。
でも、ちょっと小耳に挟んだところ水出しが効果的との研究もあるそうだし
さわやかで冷たいお茶の香りって
想像しただけでも何かいいじゃない?
四季を思う日本人って感じがするなあ。
今日は寒くなったけど、
番茶はもともと番外茶と呼ばれていたのが由来とも言われ
上級煎茶のようにうまみ成分を引き出すためにややぬるめのお湯を使うといった決まりなどは
あまりありませんが
熱いお湯でおいしくいただけるから寒い時期などにも良いとか
さっきパソコンで調べたら書いてあったよ……
た、ためになる!
知らないことは調べるのが大事だよね♪
お茶に合うお茶請けを考えると
小さい子たちがミルクと一緒に食べたいものばかりだけでなく
ふだんとは一味違うおやつの時間を楽しめるのもいいところ。
なんとなくその気になった
今日の海晴お姉ちゃんが工夫した一品追加がうれしい手作りは
昔懐かしい味がするきなこあめ。
小さい頃にママと良く作ったなあ……
別に私の子供時代は
そんなに昔でもないけど
でもなんだか懐かしい。
わかってくれる?
ハチミツや水あめときなこを用意してそれなりに手軽に作れる
素朴なおいしさ。
煮詰めるにしてもレンジを使うにしても、
調理手順で熱くなるから大人と一緒でないとダメだけどね。
ちびっこの海晴でも
だんだんと小さい手の中で形になっていくのを見てはしゃいでいた
いい思い出。
……
他には何も
悲しい顔をする理由なんてないんだけど……
そうね。
家族なんだから隠さなくてもいいのかもね。
あんまり楽しくて
やわらかくて
止まらないおいしさだったために
作りすぎ
よく食べすぎ
おなかが痛くなったあの頃。
もう繰り返してはいけないと
先人の記憶として伝えていかないと……
おいしいものに夢中で
口をすっぱくして注意しても小さい子はろくに聞いていないものなんだけど
放っておけないから。
そのうちえらいことになるぞーって。
まだ実感するのは難しいかもしれないけど。
私だって
美容と健康の面で理想的な生活を体で覚えるのは
手遅れじゃない気がする……かも?
やさしい香りと
そこはかとない未来への希望に包まれて
軽やかに思いを馳せる日は
だいたい楽しい連休が遅れそうな予感ということにしていいかな。
とにかくいろいろ
いいことは
明日につづく!
と思います。
熱いお茶をもうひとつおかわり。
甘いものもほしくなる、って素直になっちゃうね。