立夏

『パーフェクト』
し、
しまったぁ!
土曜日によふかしをして
もう来週でおしまいかぁ
早いなぁ
これからどうなるんだろうね──
楽しみだね!
いろんなこと話したくて
オニーチャンの腕を引っ張ってみたり
あとで一人でごろごろしながら
たのしく想像しているうちに
いつのまにか三連休も終わりじゃん!
不穏な空模様だなんて引っ込んでいないで
ムリヤリにでも予定を入れていたら
たかが雨振りくらい
なにしろ若さでつやっつやのてっかてかなんだから
ぴんぴん弾き飛ばせてなんともなかったっていうのに
かなり眠ってしまった。
うわー
はやいな──
って、まじで!?
やばい!
早すぎる!
うそでしょ
うそだと言って!
ついでだから
リカのこと好きって言って!
リカはねぇ
オニーチャンがすきだよ。
サンシャインもすき。
次回の予想もしながら
ずーっと浸っていたなあ……
他のことを考えられなくなって
頬がお熱でぼーっとするなんて
これが恋!?
それとも夏風邪!?
季節はずれだけど!
うーん
大事なときの気持ちとかをいろいろ想像させて
乙女を惑わすなんて
罪な子たちだ……
こういうじたばたするときって
好きな気持ちをどうやって形にしたらいいか
むずかしい!
だからすぐ近くにいる人に教えてもらわなくちゃ
おばかなリッカはなんにもできないよ。
じっとしていられなくて
うろうろ。
そわそわ。
にゃーん!
ぱたぱた。
大声を出して
うっとおしく跳ねているだけだよ!
まだ小さいし、教えてもらっても
すぐ上手にできないかもしれないけど。
たっくさん教えてもらって
繰り返していれば
ちょっとはじょうずになるかもしれないし
ロマンスグレーのかわいいおばあちゃんになるまでオニーチャンと離れないもん。
敬老の日のお祝いするもーん。
楽しいこといっぱいあったね
いやいや、まだ若さ全開でこれからだねって。
じゃあじゃあ
かんっぺきに心残りのない休日でなくっても
今のところは
若さというよりほとんど生まれたてみたいに
明日からも雨が降っても
ぴちぴち弾いて元気で行こうネ。
いえぃえい
やーっ!