『夏のラジオ』
新生活が始まって少しの時間が過ぎました。
街の景色も
見るものすべてが輝くような季節──
みんな、楽しい毎日を過ごしているでしょうか。
蛍はとにかく
この季節に乗じて
世界中の楽しいものを全部集めたい。
手のひらの上に乗せてみたい。
目の前に並べて
壮観であろう景色を眺めてみたい──
と、今だけの気持ちのいい時期に
大きな野望を抱いて暮らしています。
お菓子を用意してテーブルに季節のお花も飾って
お話したいことがいっぱいの子供たちを誘って
輝く毎日の経験を
頭からしっぽまで
蛍のもとに運んできてほしい。
それが叶うなら
夢のほとんどは現実のものになるというのに──
なにしろ、元気な子供たちは
もっといろんな景色を見つけに行きたくて
いつもうずうずしているものだから──
蛍の用意するテーブルに
全てのいいものが集まることはそんなにない。
春なのに──
おいしいものがたくさんある頃なのにね。
これからの時期、お出かけの話題が増える
行楽の夢が広がる日々がやって来ます。
やっぱり楽しいのは連休。
そして、連休の計画を立てる時間──
どこも混んでいるから、なかなか思ったようにはいかないけど
みんなでお買い物に行くくらいでもできたなら──
とてもいいと思うのだけど!
蛍のところにお話に来て
みんなの夢をいっぱい預けてください──
叶うかどうかはともかく、喜ぶ人がいるようです。
腕によりをかけたお菓子があるの。
食べて行ってくれるだけでも大歓迎。
ここにはどんなお話も集まって来る──
そして野望を抱く子がいる。
もっと、もっと
みんなのいい顔を見たくて待っている──
さわやかな初夏がやって来るまであともう少し。
蛍はいつでもここにいて
みんなを変わらず愛しながら、通り過ぎる春を過ごしています。