『夢を見た』
うーん
むにゃむにゃ──
はっ!?
さっきまで見ていたのは──
まさか夢だったの!?
人はたぶん、誰もが夢を見る。
誰もが、ぐっすり眠ることから逃げられない。
眠る時に夢を見ることから逃げられない──
世の中を悟ったような
頭がいいお姉ちゃんでも
寝言でむにゃむにゃ
もう食べられないよとか言い出す。
宇宙の夢を見ていたんだって──
宇宙くらい大きなどら焼きか何かかな?
夢のある話だ──
夢だけど。
いつかの未来に願う希望と
眠ったときに見る出来事のことを
どちらも同じ夢だというのなら、
先に夢だと呼ばれ始めたのはどちらなんだろうか──
今見ているのが夢なのか
さっきまでが夢なのか、
聞いてオニーチャン!
立夏のやさしいオニーチャン!
とりとめもないお話でも
聞いてくれる素敵なオニーチャン!
なんと夢の中では
春休みはいつか終わるものだという
そんな不思議な世界だったらしい──
信じられない!
みんなが楽しく
あんなに素敵な笑顔をしている
心ときめくきれいな景色ばかりだった
あの春休みが──
あんなにいいものが
いつか終わってしまうなんてことが
本当にあるだなんて!
人の想像力とはとんでもないものだ。
ああ、夢でよかった。
だけど、その夢の中では──
やっぱりオニーチャンはやさしくて
いっぱい遊んでくれて
元気に学校へ行って
かしこくなって帰って来たら
ほめてくれるんだって!
たまには手をつないで登下校してもいいって。
夢のようだ──
夢だけど。
でも、立夏に大好きなオニーチャンがいるのは本当だし
今は楽しい春休みなのも確かなことだ。
ああ──
明日も楽しみなことばっかり、
立夏の毎日は続くんだネ。