『まだ見ぬ』
雨模様の日でも
肌寒さはもう
たいしたことはない。
春になって歩くのが楽しくなった道、
良い眺めの景色を
一緒に見に行けないのが
みんなにはどうやら、ちょっと物足りないだけ。
そんな時期だからもう
あの冬の頃みたいに
曇りがちな日はみんなが震えて
すぐくっついてきては
暖め合う──
ということも
もうすっかりなくなりそう。
近づいて
抱き着いて
ぴったりしたまま離れない──
そんなふうにする理由なんて
冬が終わったらなくなってしまいます。
蛍にとっては
それも少し寂しい──
すぐくっついたりすることに
悪いことなんてひとつもないはずなのに!
まあ、ちょっと動きにくいだけで──
ぽかぽかほっこり
あったかいのは
あの季節だけの特別だったんですね。
終わってしまってから気付く悲しさ。
あと一年ほどは
きっと戻らない──
と思っていたら
子供たちは何にも気にせず
いつもの習慣みたいに
くっついてくるし
離れないし
動きにくいし
あったかいし──
別に、暖を取る目的がなくても
くっついていいという
シンプルな答え。
自分に正直になることを
教えてもらった気がします!
今日もわがやは
たまにちょっと動きにくいし
あたたかい。
明日から新年度が始まりますね。
これからどんどんあたたかくなっても
みんな変わらずにいてくれるかなあ?
誰も知らない未来のことです──
少なくとも蛍が
急に変わってしまうことはないから
明日も誰かに抱き着いて誰かを抱っこして喜んでいるのは間違いない。
うーん、いいのかな?
まあいいか。
誰もが甘えることをためらわない──そんな未来が新年度にはやって来るといいですね!