『ワイルドウインド』
お休みの日は
立夏だって誰よりも早く起きることができる。
パンも焼いて
みんなを誘って
お外に駆け出して──
ボールを打ったら
いちばん遠くに飛ばせる気がしている。
かけっこだって
きのうより早く
お庭を走るなら家族でも一番だって
そんなふうに思う。
本当は別に
そんなこともないけれど──
なぜか今日の朝は
きっとできると
早起きをしたという。
なんという元気のよさだろう。
まだ世間知らずの
小さい妹だからなのか?
オニーチャンだって
背伸びをすれば届く。
みんなを追い越せる日だってやって来る──
もしかしたら今日かもしれないって思ってる。
すごいものだ、
これが若さのおかげだ。
あるいは、もしかしたら
みんなが待ち望んでいる日曜日、
あのすばらしい
たのしい休日こそが
立夏になんでもできそうな力をあげるのかもしれない。
なんということだろう。
立夏を喜ばせるものが
この世界にたくさんあるなんて。
まだまだ、立夏を
世界一の元気な妹にする何かが
どこかにたくさんあって
見つけてもらえるのを待っているのかもしれない。
お外に出ると吹き付ける
強い向かい風に
くじけそうになる弱気な心も消し去って、
まだ見ぬ日に一歩を刻むパワーが
今の立夏を作り上げている──
オニーチャンは、休日もたくさん楽しんだ?
リッカはまだ遊び足りないよー!
宿題なんてやってる場合じゃないって
ワクワクする小さな胸はそう言ってるのになあ!