『夢の続き』
小さい子供は
いつも夢ばかり見ている。
あの見上げるくらい大きくて
立派なお兄ちゃんやお姉ちゃんたちみたいに
かっこよくなりたい、
頭が良くなりたい、
みんなに優しくしてあげられるようになりたい──
そして、こんなに寒い時期にはやっぱり思う。
たくましくて力持ち、
どんなに冷たい風が吹いたって負けない
あのあこがれる大人の姿に
いつか追いつきたい──
ユキはやっぱりまだ小さくて風邪もひきやすいから
今すぐ成長した体になったらどんなにいいだろう。
考えるだけでも
それは夢のように素晴らしい──
もちろん、なかなか
そんなに都合よくいくものではないし
それに何より
大きなお兄ちゃんやお姉ちゃんたちになるには
好き嫌いなんてなくてよく運動もして
大変なこともいっぱいあったけど
助け合ったり──つらくてもくじけなかったり
いろんなことを乗り越えてようやく
優しくて立派な大人になれたのでしょう──?
わがままで寂しがりやのユキではまだまだだな。
大きくなんてなれないな。
小さな妹たちのあこがれになるような
かっこよくてきれいなお姉さんになんて
きっと──どうしても
それは遠い夢なのだろうな。
寒い毎日が続いていますが
お兄ちゃんは元気ですか?
ユキはよく体調を崩してしまいます。
ベッドで休まなければいけなくて
お兄ちゃんとあまりお話しできない日も多いです。
悲しい一人ぼっちの冬の毎日──
いつまで続くのでしょうか?
まだもうしばらく強い寒さが続くのですって。
体の弱い子は
なかなか小学校にも行けなくて──
なるべくあったかくしているしかないの。
目を閉じると
見る夢の中でも──
まだ大人になった将来の幻も見えない。
夢の中くらいは好きなことできたらいいのにね。
そうしたら、背もすらりと伸びたユキはお兄ちゃんの隣で
まだ想像もできないけど──助け合ったり一緒に力を合わせたりできるんでしょう?
本当に夢のよう。
ずっと遠くの──こんな無力な時期にはますますはるか彼方に感じるのに
こういう時によく考えるのはどうしてなんだろう──不思議ですね。