観月

『一里塚』
めでたい年明けじゃ。
人は大抵の場合、
どんなに立派な目標を立てて
まだ見ぬ高みを望んでも──
日々を重ね
何かと大変な今日を繰り返すことしかできぬ。
あらゆる命も
人ももののけ
生命ならざるものであろうとも──
逃れることはできぬさだめ。
明日を迎えるには
今この時があり、
やがて未来が訪れることを夢見るなら
小石を積むようにして
過去と現在を重ね、踏みしめる足場とする。
新年を迎え
新しい年に踏み出していく喜びを知ることは
繰り返す日々に向かい進みゆく
そんな誓いに他ならない。
であるならば、お正月くらいは
これから歩む一年に大きな希望を抱いて
素晴らしい夢を見れるような──
そんな出来事をたくさん積み重ねておきたいものじゃな。
たとえば、みんなと
お正月のあそびを楽しく遊んで
ときどきは勝ったりもできたから
縁起がいいとか──
一富士二鷹を夜の夢に見るとか
おせちもおいしかったけれど
そろそろカレーを食べたいリクエストが通るとか──
次の年に踏み出していく力は
みな、それぞれに
たくさんある。
いくつも見つけて──
お正月を陽気に過ごしたことを思いながら
ゆかいに日々を重ねる。
新年が来たからといって、ふつうの毎日とそんなに変わらぬな。
そう考えれば──これからずっと
こんなふうに楽しく過ごせると言えるのかもしれぬな。
明日はじゃがいもの皮むきのお手伝いじゃ。
新年そうそう──いつもの通り
みんなが元気いっぱいに挑戦を繰り返して
わがやは今日も騒がしいの。